インテリア沼にハマった理系院生 [9帖1K 1人暮らし]

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ステイホームな沼

最近、自宅インテリアの最適化にハマっている。大学院進学に伴い家賃の安い郊外に引っ越してきたため、学生の一人暮らしとしては広めの約9帖の1Kを借りることができ、ソファ等の大型の家具を設置しやすくなったことや、with COVID-19な事情で大学院での研究や授業がフルリモートなり、自宅で過ごす時間が増えた為、インテリアに凝り始めたのだ。

方針

インテリアは沼である。カメラ・レンズ沼や自作PC沼と同様に、とりあえず中価格帯の製品を最初に買えば一定の満足感が得られるが、慣れてくるとそれでは足りなくなり、市場に出回る多種多様な製品から自分なりの組み合わせを考えた上で製品選びをすることに楽しさを感じるようになる。

故に欲望の赴くままにインテリア用品を買い漁ると無限に金を浪費する危険性があるため、以下のような自分なりのルールを設定している。

  • 買う前に売る

    何か新しいインテリア製品を購入する際には既に持っているものを売り、無限に物が増える現象を防止するとともに、新しい製品購入の元手を確保する。

  • 中古を狙う

    インテリア製品、特に家具等は電化製品とは異なり初期不良や故障のリスクが少ない。そのため、欲しい製品が近所のリサイクルショップやメルカリで売られていないかをまずチェックする。

  • ミニマルに

    ミニマルであることはインテリア最適化の重要条件だ。私の自宅は学生一人暮らしとしては広めの9帖とはいえ、たかが9帖の広さしか無い。Pinterestやインテリアカタログ等で見かけるイケてるインテリア事例は大抵20帖以上の広い部屋を前提としており、家具等が置かれていない「余白」が大きいが故に小洒落て見える。そのため、9帖しかない自室に無計画にものを増やしていくと、例え一つ一つのアイテムが洗練されたデザインであっても、余白が無いギチギチな印象となってしまう。特に1Kインテリアでは、モノを増やすのではなく、どれだけ減らせるかが重要だ。

  • 制約条件から逆算する

    自宅インテリアを考える上で、今住んでいる家の性質(間取り・広さ・床や壁紙の色など)が制約条件となる。これらの制約条件は基本的に引っ越さない限り変更できないので、この制約条件のもとに買うべきインテリアの大きさや色等を考えていくことになる。ここでいう制約条件は、カメラ沼における「レンズマウント」であったり、自作PC沼の「フォームファクタ」に近いものだと思う。

references…

私自身は完全にインテリアの初心者なので、様々な先人たちの事例を参考にしながら、自分なりのインテリアを考えた。特に、YouTubeの「建築家二人暮らし」さんや、「クリエイティブの裏側」(崇島さん)さんのチャンネルや、NHKで放送している「世界はほしいモノにあふれてる」から、多大なる影響を受けている。

全景

9帖の部屋をデスク周り(ワークスペース)、ソファー周り、ベッドという3つに区切って考えている。

インテリアのテイストはシンプルモダン〜北欧を参考にしている。天井の色がグレー、床の色が明るめのナチュラルウッドなので、これらの色に調和するかどうかを考えながらインテリアを構築している。

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照明 

照明を制する者はインテリアを制す。日本の住宅でよく見られる円形の蛍光灯を使ったダサいシーリングライトを廃止して、間接照明を取り入れた。光源が分散することで陰影が生まれ、奥行き感や複雑性が感じられるいい感じのインテリアになるのだ。

スマート照明を導入すると、調光・調色が簡単に行なえ、より良い雰囲気を演出できるようになる。スマート照明には、通信にWi-Fiを用いるものと、Zigbeeという通信規格を用いるものの二種類があるが、後者のほうがおすすめだ。Wi-Fiを用いる製品はメーカーのクラウドと通信しているのに対して、Zigbeeを使う製品では自宅内に設置したブリッジ(またはゲートウェイ)と通信するので、レスポンスが早く、いろいろ融通が効く(*1)。PhilipsのHueIkeaのトロードフリといった有名メーカーのスマート照明がZigbeeを採用していることからも、Zigbee製品の優位性が伺える。

(*1) ややマニアックな話になるが、私の場合、Hue電球とトロードフリ電球を混在させた上でApple Homekitから制御するためにHomebridgeサーバーを立てている。このような例外的な使い方ができるのもZigbeeを利用したタイプのスマート電球の魅力である。なお、この事例からお分かり頂けるように、インテリア沼はスマートホーム沼の入り口であるため、ご注意。

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これくらいの明るさがお気に入り。
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デスクライト、ウォールマウントライト、フロアランプなど各種照明を取り入れている。
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スマート電球にはトロードフリを利用。Hueと比較して安価で導入しやすい。

デスク周辺

電動昇降機能付きスタンディングデスクカウンターチェア(バースツール)を中心としたデスク環境を構築している。

FLEXISPOT EF1, ヒノキの一枚板

デスクは脚と天板を別々に購入して自分で組み立てたものを使用している。デスク脚は流行りの電動昇降機能の付いたスタンディングデスク脚であるFLEXISPOT EF1という製品だ。天板はヤフーショッピングで見つけたヒノキの一枚板にウレタンニスを塗ったものを使っている。ヒノキの一枚板は高価なものが多いが、この板はソリが見られるため1万台円前半で購入できた。

スタンディングデスクは、実際に利用してみるとPC作業時の腰や腕への負担を下げることができて作業効率が向上した。長時間の立ち作業に疲れた際に座れるように、カウンターチェアも設置している。オフィスチェアは今のところ所有しておらず、デスクの高さを下げた状態で作業する際には、木製のスツールを使っている。スツールに座っていて疲れてきたらデスクの高さを上げて立って作業することにしているので、座り仕事を楽にしてくれるような高機能なオフィスチェアの必要性は現状感じていないのだ。インテリアに調和するオフィスチェアというのもなかなか見つからないので、当分オフィスチェアは無しでいこうと考えている。

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FLEXISPOTの電動昇降デスクにヒノキの天板を取り付けている。

PC, iPad, TB Dock, Homepod

PC周り機材の詳しい説明は省略するが、Macbook Pro 13’を母艦とし、Thunderbolt3ドッキングステーションを介して21インチモニターに接続している。手書きメモや作業用BGMプレーヤーとしてiPad Pro 11’もデスクに並べている。デスク左側に生えているマイクアームには、ビデオ会議用に導入したUSBダイナミックマイクが設置されている。個人的にビデオ会議に置いては明瞭な自分の声を伝えることがマナーであると考えており、マイクを導入した。デスク右側にはスタンドライト(Z-LIGHTにトロードフリを接続)とHomepod Mini、造花と花瓶代わりのガラス瓶(ともにIKEAで購入)が置かれている。

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Appleエコシステムに完全に囲われているPC関連機材。
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Thunderbolt 3 ドッキングステーションはデスク側面に金具とベルクロで固定している。

ケーブルオーガナイザー

デスクの裏側にはケーブルトレーがネジ止めされており、Thunderboltドッキングステーションを始めとするPC周辺機器から生えている大量のケーブル類をまとめている。デスク上の機材に電源を供給するOAタップもケーブルトレー上に置かれており、OAタップの電源ケーブルやLANケーブルがデスク左側に固定されたメッシュ製のケーブルチューブを通って床まで伸びている。

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デスク裏にネジ止めしたケーブルトレーの上にOAタップを置いている。
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電動昇降デスクのリモコンやACアダプタも含めてケーブルトレーに収納し、デスク脚と同色(白色)のケーブルメッシュに通している。

ソファ周辺

一人暮らしの人類共通の欲求、それがソファである。ソファー欲しい症候群は誰もが通る道だ。
学部生時代に住んでいた6帖1Kではソファーを置く夢は叶わなかったが、引っ越しに伴い、ついに念願かなってソファーを手に入れた。どのようなソファーを買うかについては検討に検討を重ね、背もたれが低く圧迫感が少ないロータイプであること、ソファーで食事がしたいので汚れた際にカバーが洗えること、十分にくつろげるようにある程度の大きさがあることなどの条件を定義した。その上で、MOMO NATURAL(モモナチュラル)のDAY SOFA(デイ ソファ)のカウチェタイプを中古で購入した。

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このソファは木製フレームのラインがシャープでモダンな雰囲気を演出し、シンプルでありながら存在感のあるデザインで気に入っている。インテリアの主役になってくれる
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シンプルながらも存在感のある秀逸なデザインのソファー。幅は135cmで1Kにちょうどいいサイズ。
背景のソファーのおかげでごくふつうのシリアルも洒落て見える不思議。ちなみに食器はittalla themaの2019年限定色のターコイズ。食器沼というこれまた深そうな沼に落ちそうな今日このごろ。
デスクでの作業に飽きたら、スツールをテーブル代わりにしてソファーでiPadやPCをいじる怠惰環境に移行。
ソファー横に各種ACアダプタと充電ケーブルを設置して怠惰作業を支援。黄色のスチール製OAタップはアメリカンな雰囲気で地味にお気に入り。  

その他

洗濯乾燥機

部屋のインテリアと直接関係ないが、乾燥機能付き洗濯機を購入したことによってインテリアが改善された。以前は洗濯物を部屋の中に干していたため、せっかくインテリアに力を入れても、部屋干しされた洗濯物がそれを台無しにしていた。最近、念願の洗濯乾燥機を購入したことによって部屋干しの必要がなくなり、生活感を排除することができた。

9万円台の激安洗濯乾燥機については別記事参照

洗濯物があると一気に生活感が出るということを説明するために撮影した写真だが、逆光のおかげで意外と雰囲気が良かった。しかし逆光でなければただの見臭い邪魔な洗濯物なので、洗濯乾燥機のおかげでこれを排除できて良かった。
ドラム式洗濯機導入に伴い、古い縦型洗濯機がベッド横に追いやられた図。搬入経路確保のために取り外されたドアと相まって、インスタレーションっぽさが出たので記念に撮影。

趣味の道具問題: シンセサイザー

趣味(*2)で弾いているシンセサイザーをインテリアにどうなじませるかについては、非常に悩んだ。幸い、私の所有しているシンセ(JUNO-Di)は白色だったので、モダン系インテリアには調和しやすいが、スタンドが無機質な黒色なので見た目的には微妙だ。横に黒色のフロアランプを置いて、スタンドと統一感をもたせるとともに、演奏用時に座るための椅子として明るい青色のスツールを置いて無機質感を拭おうとした。その結果、写真のような状態となっており、まあ悪くはない状態にはなっているが、より良い方法を今後も模索したいと思う。

白色: シンセ本体・デスク脚, 黒色: シンセスタンド・フロアランプ 青色(アクセントカラー):スツール・ソファ というように色彩的に統一感をもたせて、なんとか形にはなった。

この事例におけるシンセサイザーのように、大型の趣味の道具をインテリアにどう調和させるかは大きな問題であると思う。例えばギターのような見た目がかっこいい楽器なら、そのまま無造作に置いてもインテリアになじむかもしれないが、シンセサイザーのような無機質な電子楽器はそうはいかない。楽器以外でも、例えば大型のゲーミングPC、釣り竿、マリン用品、ロードバイク、ペットのトイレetc… 人によって様々なデカイ趣味の道具を室内に置く必要があるだろうが、これらをどのようにインテリア的に調和させるのか、良いアイデアをお持ちの方はぜひコメント頂きたい。

アート

アートを設置するとインテリアに高級感が生まれるが、アートなんて言うものは一般的に学生の手の出せる価格ではない。しかし、アートフレーム(額縁)は安価に購入できるので、私はとりあえずフレームだけを買い、中身は後から考えることにした。

フレームは現在のところ2箇所に設置している。一箇所はソファの横である。このフレームの裏側にはOAタップが置かれており、シンセサイザーとフロアランプから伸びる電源ケーブル・ACアダプタをちょうど隠すことができている。実のところ、このフレームは壁にかける予定だったが、重量が重く壁にかけることはできなかったので、暫定的にケーブル隠しアイテムとして現在の場所に設置されている。

なお、フレームの中身が空というのも寂しいので、とりあえず住んでいる自治体のゴミの分別表を収めている。こんなものを飾るくらいならアートフレームは撤去したほうがマシだと思われるかもしれないが、何かしらの皮肉を込めたハイコンテクストな現代アートという雰囲気があって個人的にはまぁまぁ気に入っている。

もう一枚のフレームはデスクの向かい側の壁に掛けてある。この壁はデスク上のPCでweb会議を行う際にちょうど背景として写る壁なので、アートを一枚こしらえておくと相手を威圧することができる。このフレームの中身は、電気屋で無料でもらったカールツァイスの販促用カレンダーの日付部分を切り取り、写真部分だけを残したものである。このカレンダーにはヨーロッパアルプスの山並みの写真が12ヶ月分印刷されていたので、月替りで写真を交換して遊ぶことができる。

ベッド側の壁が寂しかったのでアートを飾った。カールツァイスのカレンダーのヨーロッパアルプス写真が美しかったので額縁に収めた。

造花

部屋の中に草を生やす(= インテリアグリーンを取り入れる)とおしゃれになるという法則があり、私もこれに則っている。生花や観葉植物を導入するのがベストだが、値段が高いことや、世話が大変なことから、とりあえず造花やフェイクグリーンを採用している。

デスク上にはビンに差したユーカリと線状の植物(名称不明)のフェイクリーフを設置し、電子機器が並んだデスクの無機質さを脱臭しようと試みている。

IKEAの瓶に造花を差している。本当は生花を飾りたいが、長持ちしない上メンテナンスが面倒なので保留にしている。

他にも何点か造花を購入したが、家具等とうまく調和せず扱いに苦慮している。デスクやソファーの選定に関しては、色や寸法などをざっくりと決めればそれほど難しくなかったが、植物の選定はかなり芸術的なセンスが要求されるようで、私にとってはハードルが高いことを実感した。インテリア沼、スマートホーム沼、食器沼に続く新たな沼である予感もするので、あまり深入りしないように気をつけようと思う。

IKEAので購入した造花の花束。非常に美しいが、目立ちすぎてしまうのでどこに配置するか迷う。

インテリア沼へのいざない

以上が私のインテリア構築の現状である。

インテリアを一通り揃えてみて、やや金がかかるものの、ステイホーム時代の趣味としてインテリア構築は悪くないと感じている。具体的なPros&Consは以下の通り。

Pros

  • 部屋の広さ・間取り等の制約条件のもと、様々なアイテムを組み合わせて最適な状態に導くという点が純粋に趣味として面白い。
  • テレワーク(私は院生なので厳密には “テレ研究”)時代においては自宅がオフィスを兼ねるので、インテリアを改善すれば作業効率も上がる。そのため、トータルで見るとコスパが良い趣味。
  • 自宅の整理整頓・断捨離にも繋がるので、不用品を売って収入を得たり、部屋が片付くことで必要な書類等が見つけやすくなるという副次的なメリットが発生。
  • いい感じのインテリアの自宅だと、いずれパンデミックが収束した際に友人らを呼びやすい。

Cons

  • 家具等は価格が高いため気軽に購入できない。
  • 一人暮らし、もしくは実家に自室が無いと楽しめる趣味ではない。
  • IKEAやニトリ、リサイクルショップが近所にないと厳しい。

インテリア物品の価格の高さに関する考え方を述べておくと、私の場合は、現在住んでいる場所が田舎であり家賃が十分に安いことや、with COVID-19時代となり交通費(近所を移動するだけなので毎月ほぼゼロ円)や外食費(1ヶ月の食費1.5万円でやりくりしている)がかなり抑えられていることを考慮し、浮いた分をインテリアに回している。家具等は一度購入すれば10年単位で利用可能なので、例えば趣味で20万のPCを買うような場合と比較すると、コスパの悪い趣味とは思えない。

ということで皆さんもインテリア沼にダイブしましょう。


Link » IKEA トロードフリ
Link » Philips Hue
Link » 山田照明 Z-LIGHT
Link » カウンターチェア
Link » FLEXISPOT 電動式スタンディングデスク
Link » マルサク佐藤製材 ヒノキ 一枚板
Link »オーディオテクニカ ATR2100x-USB
Link » イーサプライ ケーブルトレー
Link » 編組ケーブルスリーブ
Link » モモナチュラル デイ ソファ
Link » ファーゴ スチール タップ
Link » アイリスオーヤマ 洗濯乾燥機 CDK832
Link » HZDHCLH 掛け時計 電波時計
Link » IKEA 造花のブーケ

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Photos taken with; FUJIFILM X-T30

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